★参 残命数と判定

 このゲームのキャラクターは目前に死を迎え、そのことを認知しています。キャラクターに残さ
れた日数が何日あるかをまずは決めます。
 まず、ランダムにトランプを四枚引きます。その四枚のカードの数値を合計したものが、キャ
ラクターに残された寿命の日数です。
 ゲームの中で、時間が経過すると、一日につきこの数値が一減っていきます。ゼロになった
キャラクターは天寿を全うしたことになり、二度と生き返りません。
 残命数は4日〜52日の間になります。この時間しかキャラクターには残されていません。行
動を先送りするなどという悠長なことは言ってられないのです。


 さあ、これでキャラクターが完成しました。これから先は、ゲームに使う行為判定ルールにつ
いて説明します。


トランプの配布
・キャラクターが出来たら、各々のキャラクターにトランプを十三枚配布します。ジョーカーは除
いておいてください。このゲームは必然的に、最大四人までしかプレイできないことになります。
 配られたトランプの数は、そのセッションを通じて減ることはあっても増えはしません。この部
分がポイントです。

行為判定
・行為判定は下記の二つの方法があります。
@能力値+D6
 ベースの能力値にD6を振って出た数を足します。
Aトランプ+D6
 あらかじめ配られたトランプの中から、自身の背負っているスートに関連した数値を出して、
それに.D6を振って、出た数字を足します。スートが同じなら、一度に何枚出してもかまいませ
ん。例えばの生き方のキャラクターが[1]と[3]と[4]を一度に出して[8]として
扱ってもいいのです。ただし、スートは必ず同じものでなければなりませんが。

成功基準
 このゲームでは死の数値【13】にどれだけ近付けるかが成功の基準となります。13は完全成
功です。12、14は達成度−1。11、15は達成度−2いう風に判定されます。数値が大きければ
良いものではありません。
 13で成功した場合、『死地に達した成功』として、残命数が一日追加されます。また、【4・9】
の数値で成功した場合は残命数が二日伸びます。

戦闘の手順
 このゲームにおいての戦闘は感性の順番に行ないます。もっとも、宣言すれば行動を後らせ
ることも出来ますが、その場合はターンの一番最後に順番が回されます。

[攻撃と回避]
【攻撃値】       【回避値】
@D6+技量      @D6+感性
AD6+カード     AD6+カード

攻撃>回避:攻撃命中    

 お互いサイコロを振り合うか、カードを出して、攻撃と防御の達成値を決めます。この場合は
十三からの差ではなくて、純粋にその大きさだけで決めます。ただし、十三が出た場合はクリ
ティカルとして、残命数を一日延ばします。また、クリティカルの場合は相手がクリティカルを出
さない限りは必ず成功とします。
 攻撃側の数値が回避側の数値と同じかそれ以上であった場合、攻撃は成功し、ダメージを
決定します。

[ダメージ算出法]
D6+技量

[防御点]
防具の持つ防御点

残命数の使い方
 残された時間を消費することで、キャラクターは様々な超人的行為を行なうことができます。

・残命数を一日減らすことで、キャラクターは下記の通りの能力を発揮できます。
@HPを4回復させる。
A魔法を一回使う。
B人間関係の欄に新たな名前を書き込む

・ランダムにトランプを手札から一枚引き、そこにある数字分残命数を減らすことで、キャラクタ
ーは下記の通りの能力を発揮できます。
@HPを全快させる。
Aランダムに魔法を使う。
B人間関係の欄から名前を消す。


HPが0となる
 敵のHPを0にすればその敵は倒したこととなります。これとは反対に、自分のHPが、もしく
はマイナスになってしまった場合はどうなるのでしょうか。この場合、自身の残命数を自動的に
減らして死地からよみがえることとなります。残命数を1日減らすにつき、HPが4点回復しま
す。
 たとえば残命数が31日のキャラクターのHPがマイナス10のHPになってしまった場合、残命
数を自動的に三日減らすことになります。そうなるとHPが12回復しますので、HPは2になりま
す。そして残命数は三日減って28日になります。
 こうして、残命数を減らすことで、HPは常にプラスに状態に維持されています。残命数がなく
なってHPが0以下になってしまうと、命運が尽きて、そこで死を迎えることとなります。


人間関係と支援
 キャラクターが【自分のため】に使えるカードは、自身の人生観のスートと同じです。つまり、
の生き方をしているキャラクターは、スペードのカードしか判定の時に使用できません。
 しかし、人間はただ自分自身のためだけに生きるのではありません。愛や憎しみを抱くことも
あります。そのような感情が芽生えた時には、自身の人生観以外のスートも使えるようになりま
す。
 対人関係には「好意」と「嫌悪」の二つの方面があります。キャラクターは、いつでも望む時
に、自身の寿命を一日消費して、自身の対人関係リストの中に、特定の人物の名前を書き込
むことができます。人物名の後には、その人物が持つスートを書き込みます。

 例:の生き方のキャラクターは、「友情」の所に の生き方の友人名を書き入れました。以
後、この友人との友情のためなら、以外にのカードも使用できるようになります。

 この人物名は、「好意」の方面で二名。「嫌悪」の方面で二名書き込むことができます。この
名前を欄から「消す」こともできますが、その場合は著しく残命数を消費することとなります。こ
の場合、手元に持っているトランプのカードをランダムに一枚引いてもらい、その数だけ残命
数の日数を減らしてください。一度芽生えた感情を無理に圧し殺すのは大変という風に理解し
てください。

LVアップ
 セッションが終了しましたか?終了したら、各キャラはレベルアップをします。レベルアップ
は、以下の三つから選択して行なうこととなります。

@残命数をD6日数伸ばす
A任意の能力値を1伸ばす
B伴星の加護星を得る

伴星
 伴星というのは、自身が守護星の他に持つ、いわゆるお伴の星です。伴星を加える場合、ラ
ンダムにトランプを一枚引きます。そして、守護星を決めた時の表を見て伴星を決定します。
伴星を持つと、伴星の持つ魔法が使えるようになります。同じように星と魔法の対応表を見て、
キャラクターシートに新しい魔法を書き込みます。