さて、わたくし宮嶋いつくの代表的作品である長編「航海少女マリアンヌ」のレヴューをいたします。
航海少女マリアンヌ 1ST LOGBOOK 〜ビール編
http://starcompassat05.sakura.ne.jpmiya/koukai1-0.htm
>リンクから入場しますと、プロローグからお楽しみいただけます。
中央大陸の東に浮かぶディカルト諸島。そこにある 繁栄した港町ティシュリに住むマリアンヌ・シャルマーニュは14歳の元気系美少女。世界的な提督でありながら消息を絶った父の跡を継ぐように航海に乗り出す。彼女の夢は、父を超えるような立派な航海者になること、そして、父と再会すること。
海という男社会の世界に女の子が乗り込んでくることを快く思わない人々にも出会うものの、信頼できる、個性的だが気のいい仲間たちとともに、彼女は自分の夢に向かってひた走ります。
ビール醸造組合の操業がストップしてしまい、本拠地ティシュリの名物であるビールがなくなってしまった。困っている酒場のおやじの様子を見て(自分もビールが飲みたいので)、マリアンヌは大麦の緊急輸送を自ら買って出る。仕入先は中央大陸の、伝統と繁栄に包まれた美しい国コスバイア。初めて行く土地に心を躍らせながら出航するマリアンヌ。だが、このビール騒動には、背後で暗躍する一味がおり、彼らも陰謀を達成するべく、マリアンヌの妨害に向かう。果たして、彼女はティシュリにビールを取り戻すことができるのか・・・
プロローグを含めて全8章の長編ですが、リズムに乗ってさくさく読めます。「長編はちょっと・・・」と感じておられる方も気を楽にして、まずはご一読ください。
心優しくて、無鉄砲だけど、持ち前の明るさで前向きに生きるマリアンヌ、冷静沈着なセレウコス、酒豪で豪傑のプトレマイオス、知恵袋のスケベじじいカッサンドロスといった、キャラクターの個性的な動きや魅力を楽しんでもらえたら幸いです。
今後、各章のレヴューをしていく予定です。